3. ichiの柿渋染めコードバン
ここまでコードバンのお話をさせて頂きましたが、ここからはichiオリジナルの「柿渋染めコードバン」の事をお話させて頂きます。
ichiの柿渋コードバンは無着色のコードバン1枚1枚を手作業で染色し仕上げているオリジナルのコードバンなのです。
コードバンというだけで希少性の高い革なのですが、そこに日本古来の染料である柿渋を用い繊細な刷毛目を入れるシケ引き技法によって染めた柿渋染めコードバンは、上品さと個性を併せ持ち、所有する喜びをおおいに味わって頂ける革なのです。 それでは柿渋染めコードバンの染色工程を是非ご覧下さい。
染色前は磨きのかかったキナリ色をしています。
こちらはメガネと呼ばれる独特の形状からコードバン層のない部分を切り落とした状態です。
刷毛は刷毛職人さんが手造りされている染色用のものを使用します。 柿渋も100%天然由来の染料です。
刷毛目が美しい模様となる様研究を重ねました。
一度では発色せず、少量を塗っては乾燥させ次を塗るという工程を繰り返し、理想の色に近づけていきます。
染色と乾燥を繰り返し柿渋コードバンが完成します。
染色前と比べてみると全体的に赤みを増し、コードバンの透明感のある表情の上に繊細な刷毛目が効いていることがご覧頂けると思います。
商品に用いる段階では写真のような色味ですが、柿渋は年月を経て少しずつ発色していく染料ですので、使わずに保管しておいても少しずつ色濃くなる特性を持っています。
このように手間と愛情をもって染めさせて頂いております柿渋コードバンはichiの革アイテムとの相性も抜群です。
長財布のように面積が広いタイプに使用すると刷毛目の魅力が一層引き立ち、小振りな箇所への使用においてもしっかりと魅力を発揮しますので、どのように使うか迷ってしまいますね。
柿渋コードバンの長財布 L010106B

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