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お客様とのご注文にまつわるエピソードをお伝えして参ります。
2012年5月 ichi渋谷店 M様 結婚指輪
初来店は奥様お一人でお越し下さいました。
ビーズや刺繍の個性的なアクセサリーやお洋服。実際にお話しを伺うとアフリカで入手されたものや、ご友人が造られた一点ものなどでした。更にはご自身も民族音楽を演奏されており、4ヶ月もの間アフリカで生活されていたことなどもお話し下さいました。
それだけに身に着ける物には手仕事に拘りたいということでしたが、いざ日本でリング探しをする為にデパートに行くとどれも同じように見えて全く興味を惹かれなかったようでした。気に入る物は見つからないかもと思われた中でご来店下さったichiにて、これまでのと違いをお感じ頂けた様でした。
再来店は旦那様もご一緒に。奥様同様にお洒落な旦那様も特別なリングにふさわしい出会いを求めておられるも出会えずにいたことをお話し下さいました。 ichiの真骨頂である鎚目、唐草を候補にお悩みに。
どちらか一つに絞りたいとお考えでしたが、お二人の拘りをストレートに合わせて半分半分の仕様でデザインご決定頂けました。更に奥様はアフリカンの雰囲気に合うようにと素材をイエローゴールドに。
ご試着時には製作途中であり完成図とは違いがあるため不安を抱かれたようでしたが、製作の途上であり、仕上がりはご希望通りに生まれ変わることにご納得。強い拘りを感じさせて頂き嬉しく思いました。
お客様の多くが結婚指輪には強い拘りをお持ちとは感じていますが、こちらのご夫妻はファッションを単にファッションとしてではなく、ご自身のライフスタイルを反映する要素とされているだけに、身に付けるものも普段から簡単には決められないというお二人でした。
「和」をお好みのポイントとしてご来店のお客様が多い中で「和」の先入観なく純粋にリングの魅力がお心に響いたことに改めて手造りされたものの持つ力を感じました。また唐草が古代のアフリカが発祥の地であり、ヨーロッパに渡りシルクロードから日本に伝来して独自の美しさを持つようになったエピソードにもお喜び下さり、ご自身のライフスタイルと密接に関係しているアフリカに無意識でつながったことに運命を感じておられました。
※写真はイメージです