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お客様とのご注文にまつわるエピソードをお伝えして参ります。
ベトナム在住のお二人は現地で気に入る結婚指輪に出会えず、日本からご友人にブライダル誌を送ってもらったそうで、そちらを見て奥様がお一人帰国された際に銀座店にご来店下さいました。
襟というエンゲージリングをご覧頂いていましたが、店頭で様々なリングからお好みをお探しに。ただ、お二人の生活環境が我々とって珍しく、まだお急ぎでは無いと言うお言葉に甘えてしまい、プライベートな話に終始してしまいました。なんとベトナムでの挙式は2ヶ月に渡り4つのイベントを一つずつ順に行うそうで、結婚式とされる3番目のイベントの日には200〜500人もの人を集めるのが平均的なスタイルだそうです。その他、顔合わせ時の緊張のお気持やお二人のなれ初めのお話を伺ったりすることができ、親しくさせて頂くことができた時間でした。
その後ベトナムに帰国されてからは、メールでやり取りしながらデザインを煮詰めました。一点ものである事を絶対条件とされ、スパイラル形状のリングに宝石を挟むカスタムデザインが最終提案となりました。
石の寸法やリング巾等、細かな相談が必要な場面が多かったものの、一度ご来店頂いていたことで「職人さんのお勧めの様にして下さい」と信頼を頂けたようでした。
1.5ヶ月後、空港から直接、ご両家のお食事会の間の時間を利用してお二人揃ってのご来店。エンゲージリングをご試着頂く際、制作途中ではありましたがその出来映えにとても感激され、ご主人様も初対面のような気がしない程に店の雰囲気に馴染まれ、メールでの往復を思い返しながらのやり取りが続きました。
そしてご婚約指輪に続いてご結婚指輪のご相談。来日時には決めきれなかった部分はまたメールでのやり取りを重ねながらデザイン決定へ。石地に金埋めを施したカスタムリングとなりました。
海外在住のお二人で様々制限があるなかでのカスタムデザインでしたが、非常に前向きなご協力のもと、無事に一点ものをお渡しする事が出来ました。
思いを伝える事に躊躇無く、また妥協せずにリングデザインを決めて頂くことができ、我々としても充実したもの造りが出来ました。これからも、日本にご帰国の度にお立ち寄り頂ければと思います。
※写真はイメージです