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お客様とのご注文にまつわるエピソードをお伝えして参ります。
2012年1月 H様 銀座店 結婚指輪
雑誌で見かけたカスタム鼈甲リングに惹かれてのご来店。
エンゲージリングデザインのダイヤの代わりに鼈甲を入れるカスタムでデザインを一度まとめ、後日お見積りを報告。ご主人様が整備士さんで金属独特の専門用語もご存知であり、「手造り」にとても共感頂けた印象でした。
予想以上の金額になってしまったことと、強度を担保するためデザインの練り直しから再スタート。できる限りお好みをデザインに落とし込みました。一目惚れだった譲れない部分を残したまま、ボリュームを落としデザインが完成しました。
ご試着時のリングの姿にもとてもお喜び頂き、写真撮影。 同時に革物も気になっているとご主人。 お財布のご相談も頂き、デザイン画を描いてお見積り。「良いものは良いんだから買っちゃいなよ」と楽観的な奥様とは反対に「指輪もかなり頑張ったからなぁ…」とためらうご主人様。 その日は持ち帰りとなりました。
お渡しの日、現物をご確認の際とても喜ばれ。何度も木箱を開けて楽しまれていたご様子でした。お財布も「やっぱり造りたい」と仰って下さり、こちらもオーダー頂きました。
数日後にお手紙が。 改めてお礼を…と言う内容。
指輪の出来に本当に満足していること。
整備士さんと美容師さんである為、仕事中は指輪を着けられないが、その分指輪を着けられる休日が楽しみで仕方がないこと。
そして、職人が毎回お二人が見えなくなるまでお見送りしていたこと
などに対する感謝のお気持ちが綴られていました。
作るものは違いますが、お二人とのやり取りを通して、様々なものづくりに携わる方と気持ちを共有することの楽しさを感じることができました。
※写真はイメージです